
Program 01
アート・創造コース
子供たちの創造する力を喚起する様々なテーマに対し、強い興味を掻き立てながらテーマへの理解を深め、その学びから生まれる自身のアイディアを、絵や立体、映像、陶芸作品などといった具体的な作品として「創り出す」事にとことんこだわった創造力育成の究極のプログラムです。作品という形あるものを創り出す中では、頭の中にある考えを整理したり、うまく作り上げられない時には試行錯誤したりすることが必要になります。また、もっと知りたいという欲求が生まれ行動のきっかけとなったり、他者とフィードバックしあったりと心身ともに成長する機会を意図的に設けます。個人でテーマに向き合う場合も、グループで作り上げる場合もあります。
プログラム例
「オリジナル楽曲制作/サウンド・CDジャケット・ミュージックビデオデザイン」
起承転結を考えて物語を考える作業は作曲にも置き換えることができます。メロディーとリズムを使って場面の転換と登場人物の感情を音を使って表現しましょう。完成したらCDジャケットをデザインします。その後、コマ撮り技法を用いて作曲した音楽のための「ミュージック・ビデオ」を制作します。絵コンテ制作をしながら、楽器の音色とリズム1つ1つにもう一度耳を澄まし、映像でしか表現出来ない音の奥行きを探す実験の時間です。
Image:「オリジナル楽曲制作/サウンド・CDジャケット・ミュージックビデオデザイン」
「仕掛け絵本/クレヨン・パステル画」
皆さんは、仕掛けが隠れている謎解き絵を見たことはありますか?細密な描写の中に隠れているアイテムを探したり、ルールにそって謎を解いたりできる絵は、大人も子供も一緒に楽しめる絵本として数多く出版され、世界中で愛されています。そこで今回は美しく描き込まれた絵の中に隠されたアイテムを探していく謎解き絵本を作成します。創造コースメンバーが描いた作品を一つにまとめ、オリジナルの謎解き絵本を作りましょう。
Image:「仕掛け絵本/クレヨン・パステル画」
「ジオラマ制作/セットアップフォト撮影」
カリキュラム前半では「自分だけのオリジナルの世界」をテーマに生き物や植物、街の様子まで細かく想像しながら、素材を選んでジオラマを完成させましょう。カリキュラム後半では、完成した立体作品を撮影する「セットアップ・フォト」という作品表現にチャレンジします。光のライティングで太陽や月、気温の変化をジオラマに加え、4つの季節に移り替わる風景を、カメラを使って写真に収めます。まるで本物の景色を撮影したような、ドラマチックな作品を完成させましょう。
Image:「ジオラマ制作/セットアップフォト撮影」
「まだ見ぬ宇宙の大図鑑」
宇宙飛行士であるあなたは、ある惑星にたどり着きました。そこはどんな景色でしょうか。どんな植物や生き物が待っているでしょうか。みんなが考えた宇宙の様子を集め、世界に1つの図鑑を作ります。宇宙を表現する際には、ペインティングナイフを使いテクスチャーをつけたり、絵の具をブラシで飛ばしたりと、はじき絵やドリッピングなどのテクニックを学び、宇宙の様子をイキイキと表現していきます。
Image:「まだ見ぬ宇宙の大図鑑」
Program 02
アート・テクニカルコース
スイングの真骨頂であるアート分野において、物事を捉える観察力、創り出す時に必要な技術力習得し、作品として仕上げる力を養います。「創造コース」によって生まれ出た新たな興味関心や着想を、より一層身につけ自分のものとしたり、「もっと絵や造形が上手になりたい」「素敵な作品を仕上げられるようになりたい」など、技術力向上を重視したプログラムです。 創造コースと両方受講いただくことにより、技術力と創造力を高めることができます。
プログラム例
「デッサン」
テクニカルコースでは、定期的にデッサンの授業を行っています。絵画の基本であるデッサンは2次元の画用紙に立体的に物を描く為の知識と、モチーフを観察する力を養います。また鉛筆、木炭、アクリルガッシュ等様々な画材を使って黒から白の間にたくさんの濃淡を作ることは色を混ぜ合わせる訓練にもなります。デッサンの授業で基礎を学び、カラフルな絵画制作へのステップにしましょう。
Image:「デッサン」
「ゴッホ模写/アクリル絵画」
絵の技法を学ぶのに効果的な方法の一つに模写があります。テクニカルコースでは授業ごとに参考作家技法研究を行います。今回のカリキュラムでは誰でも知っている有名な画家フィンセント・ファン・ゴッホの有名絵画を模写を通して研究します。ゴッホならではの光を表現するための黄色の使い方から、強く塗りたくられた膨らみのある筆跡を模写を通して学びましょう。
Image:「ゴッホ模写/アクリル絵画」
「スポーツ彫刻を作ろう/ブロンズ加工」
スポーツを行っている自らの姿や好きなスポーツ選手を彫刻作品として制作します。人間の筋肉の動きは絵画描写と立体造形を行う上で必要な「観察力」を鍛えるのに最適なモチーフです。人間の骨格を意識して粘土を肉付けながら筋肉の凹凸を表現し、完成後はデッサンを通して人体のプロポーションを再確認しましょう。
Image:「スポーツ彫刻を作ろう/ブロンズ加工」
「四神を描こう/水墨画」
水墨画は鎌倉時代に中国から日本に伝わりました。その後、日本人独自の表現に発展し、雪舟など世界でも有名な画家も生まれました。水墨画は筆と、墨、水、紙だけで描きますが、その表現の可能性は無限にあり、シンプルだからこそ奥深い世界でもあります。今回の授業では代表的な水墨画の作品を観賞するとともに、四つの方向を象徴する四神を水墨画で描きます。伝統を学びながら、自分の新しい表現の可能性を探っていきましょう。
Image:「四神を描こう/水墨画」